2008年10月31日金曜日

レンジャー日記「2008年10月31日」

 今日は、いろいろな鳥が近くで観察できた日でした。

 普段はネイチャーセンターから500mくらい先にいるオオヒシクイが、300mくらいまで接近。現在水鳥公園でみられるオオヒシクイ4羽は、マガンよりもコハクチョウと一緒にいるほうが好きなようです。
 
 
 
 毎日姿を見かけるカワセミですが、今日はネイチャーセンター前でじっと止まってくれました。いつも望遠鏡を向ける前に逃げてしまうのに、今日はじっくり姿を見せてくれました。
 
 

 
 昨日飛来したクロツラヘラサギも、今日はネイチャーセンター正面にやってきてくれました。望遠鏡が無くてもはっきり見える至近距離。米子水鳥公園は、日本一近距離でヘラサギ類を観察できる場所です(自称)。今日も10センチくらいのフナを何匹も捕まえて食べていました。
 
 夕方から、バードカービングの展示作業を行いました。明日から9日(日)まで、バードカービング展「水鳥公園で生まれた木鳥たちⅣ」を開催。さらに、明日から来年1月9日(金)までフェザーカービングの作品展を開催します。是非ご覧下さいませ!

今年もクロツラヘラサギがやってきました!

本日朝、米子水鳥公園にクロツラヘラサギ1羽が飛来しているのが確認されました。この時季のレギュラーの鳥ですが、毎年辛うじて1羽飛来する程度なので、無事来てくれるとホッとします。2002年から7年連続の飛来です。



CIMG8822s.jpg翼に黒い部分があったので、2歳以下の若鳥のようです。今日は一日、ネイチャーセンターから見えない場所で過ごしていたのが残念ですが、今後見やすい位置に出てきてくれることに期待しましょう。







CIMG8704s.jpgとってもお腹がすいていたのか、朝の発見後夕方まで、ほとんど休みなしに魚捕りに励んでいました。「あ、おいしそうなフナが取れた!」











CIMG8804s.jpg今日は、一時的ですがマガンが普段よりもかなり手前に集まってくれて、はっきりと観察できました。現在、米子水鳥公園に集まっているマガンは300羽弱。オオヒシクイ4羽も混じっていました。


2008年10月29日水曜日

ナクトンガンエコセンターで交流

今日のKODOMOラムサールin KOREAでは、
ナクトンガンエコセンターで地元釜山の小学校、
琵琶湖のグループ
豊岡市の子供たちと交流をしました。




ソウル大学のLEE 先生が、日韓そして世界が協力して
渡り鳥を守っていってくださいと言いました。  





 これに対して、私たちは中海の歴史を紹介しました。 
豊岡市の市長さんも僕たちの交流を見ていかれました。
 

韓国釜山にて

2008年10月28日火曜日

ラサムール締約国会議議場を見学


今日は、チュナム貯水池へ行きました。
 ここでは、釜山大学のジュー先生に展示物の講義を受けました。
ここの展示物の一部は、ジュー先生が世界中で集めてきたものです。
先生の話は、早すぎて、通訳さんが走り回っていたのが印象的でした。
 


また、
本日は、COP10の開会式でした。
子供たちは、ラムサール会議の議場を見学しました。ここで、嘉田滋賀県知事を見つけました。他にも、イ・ミョンバク大統領もあいさつに来られたそうです。
韓国チャンウォン市にて

2008年10月27日月曜日

KODOMOラムサールin 韓国 Daewon小学校と交流


KODOMOラムサール二日目は、Daewon小学校
、豊岡市のチームと琵琶の滋賀県のチーム、そして
米子からの中海チームの四団体が集まり交流会をしました。
みんなあっという間に仲良くなって、どこのチームのメンバーか
区別がつきません。

米子の中海チームは、汽水の七珍味などについて紹介しました。
中海のメンバーは、
大人たちが守ってくれた汽水環境を私たちも残してゆきたいと発表しました。


午後は、チャンニョンに移動し、
ウーポ沼を見学しました。
ウーポは、韓国の原生の自然を
残した貴重な沼です。
 オオヒシクイや、カモなどたくさんの鳥たちを観察しました。
韓国チャンウォン市にて
琵琶湖の友達のブログ

2008年10月26日日曜日

KODOMOラムサールin 韓国 韓国に到着


明後日から、韓国のチャンウォン市で
東アジアで二回目のラムーサル締約国会議が
開催されます。
 米子からは、湿地にかかわる子供たちが、
KODOMOラムサールというイベントで世界の子供たちと
交流し、中海を世界にアピールします。
その交流チームが、本日チャンウォンに到着しました。
明日は、チャンウォン市、豊岡市、琵琶湖の子供たちと交流する予定です。
 韓国チャンウォン市より

アメリカコハクチョウご一家今日も飛来!

 昨日のブログでもご紹介しましたが、今日もアメリカコハクチョウの家族が水鳥公園にねぐら入りしました。
 アメリカコハクチョウは、アメリカ大陸に生息しているコハクチョウで、日本に飛来するコハクチョウはロシア生まれです。生まれが違うだけで別種ではありません。
 たとえるならば、アメリカ人とロシア人のようなもので、普通日本にやってきているコハクチョウはロシア人(鳥?)で、アメリカコハクチョウはアメリカ人、といったところでしょうか。アメリカコハクチョウのほうがコハクチョウよりも一回り大きいです。
 
←左がアメリカコハクチョウ。右がその子どもです。コハクチョウと違ってくちばしが真っ黒で、目先に豆粒のような黄色い斑点があります。
 
 
 
  
  
 2006年冬にもアメリカコハクチョウとコハクチョウの番いが飛来したことがあり、今回も国際結婚カップルなので、2年前と々個体では?と思い、画像を調べてみました。
 すると、コハクチョウのほうはくちばしの模様がそっくり!同一個体の可能性もあるな、と思いました。しかし、アメリカコハクチョウのほうのくちばしの模様が違う気がします。真相は如何に?
 
←アメリカコハクチョウの一家。コハクチョウはふつう、一度の繁殖で4個の卵を産むので、このペアは産まれた子を全て育てて米子につれてきたようです。なかなか優秀なペアですね。灰色の子ども達はもちろん、アメリカとロシアのハーフということになります。
 
 
 この親子に会いたい!という方は、夕方がお勧めです。早朝は出発が早すぎて出会えません。今日は夕方5時前ごろに安来方向から飛来しました。

米子市内の小学校で木の昆虫作り

今日は、米子市内の小学校へ行って、木の昆虫作りの先生をしてきました。毎年恒例のお祭りで、木の昆虫作りのほかにも、いろいろな体験教室が催されていました。
 
←まずは、「昆虫」の定義についておさらい。昆虫の体の特徴を勉強して、正しく昆虫を作りましょう!

 
 
 
 
 

← 昆虫作り開始。どうやったらうまく作れるかな~!
 
 
 
 
 
 


←おとうさん、おかあさんと一緒に昆虫作り。初めて使う道具ばかりですが、みんな上手に使いこなしていました。
 
 
 
 
 


←おとうさんといっしょにかっこいいノコギリクワガタが完成しました!
 
 
 
 
 
 

  
この企画には5年ほど前から講師派遣を対応していますが、毎年面白い作品が誕生するので、児童達の豊かな感性に驚かされます。今年も傑作がたくさん生まれ、皆さん満足そうでした。

2008年10月25日土曜日

レンジャー日記「10月25日」

 今日は、開館からコハクチョウが0羽と寂しかったが、14:25に3羽が飛来。しかし、14:48には西へ飛び去ってしまう。
 16:44からコハクチョウが安来から帰ってき始め、17:30の閉館時には46羽になった。コハクチョウのねぐら入りに立ち会えたお客様に大変喜んでいただけた。昨日は17:20にねぐら入りしたので、昨日より36分早いねぐら入りだった。今季は、これまでコハクチョウの行動パターンが変則的だったが、そろそろ早朝に水鳥公園から安来に移動して夕方に水鳥公園へねぐら入りするという、いつもの行動パターンに落ち着きつつある。
 コハクチョウの群れに1羽、アメリカコハクチョウが混じっていた。コハクチョウと番いになっていて、4羽の幼鳥を連れている。明日以降も観察できるか楽しみ。
 
今日観察できた鳥(一部抜粋)
コハクチョウ46羽(アメリカコハクチョウ1羽含む)
マガン230羽
オオヒシクイ1羽
オオタカ成鳥1羽
カワセミ2羽
セイタカシギ1羽
オオハシシギ1羽
ツルシギ3羽
アメリカヒドリ♀1羽
トモエガモ♂1羽

←13:20頃、中海の水鳥公園直近をヨットが横切り、園内で休んでいたマガンが驚いて一斉に飛び立った。マガンは大変神経質なので、この時期にヨットが水鳥公園直近を航行するのは控えていただきたい。

2008年10月20日月曜日

小学生の調べ学習

今日は地元小学校の4年生が、水鳥公園で調べ学習に取り組みました。テーマは、「米子水鳥公園」「ラムサール条約」「コハクチョウ」の三つ。各テーマごとに班で分かれて、各テーマについて調べました。
 
←ネイチャーセンターで資料探しに駆け回る児童たち。 

 
 
 
 
 
 
 
←米子水鳥公園について調べている児童たち。米子水鳥公園ってどんなところだっけ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
←ラムサール条約班は、屋外で水質調査に挑戦。中海の水温、におい、COD、透視度を測りました。

2008年10月19日日曜日

KODOMOラムサールin韓国での発表練習



 中海水鳥国際交流基金財団では、韓国で行われるラサムール条約締約国会議COP10に中海の子供たちをお送ります。
今日は、そこで行われるこども会議での発表練習会をしました。
 

ビーズトンボを作ろう!

今日は、毎月開催している手作り自然教室の日。今日のテーマはビーズトンボ作りです。

←ビーズトンボの説明。
 
 
 
 

← 今日はとてもお天気が良く、コハクチョウも目の前に集まっていたので、はじめに野鳥観察をしました。
 
 
 
 
 
 
 
←いよいよビーズトンボ製作開始。ワイヤーにビーズを通して、実物大のトンボを編み上げていきます。
 
 
 
 
 


←お母さんが頑張って作ったビーズトンボをつけて、はい、ポーズ!
 
 
 
 
 
 
 
  

 
 
←これはビーズで作ったアオモンイトトンボです。とても上手に出来ました!


 
 
 
 
 
来月は、二日間かけてフェザーカービング(木彫りの鳥の羽)を作ります。興味がある方は是非お申し込み下さいませ。講師や経験者がとても親切に教えてくださるので、工作が苦手な方でもご安心下さい。

2008年10月16日木曜日

コハクチョウ初飛来日当てクイズ2008結果発表!

本日のコハクチョウの到着をもちまして、コハクチョウ初飛来日当てクイズ2008の受付が終了しました。応募総数310名のうち、16日を予想した方は54名でした。その中から抽選で10名を選びまして、ハクチョウマグネットをプレゼントいたします。当選者は次のとおりです。
 
・安田重子さん(米子市)
・林原優仁さん(米子市)
・田中一郎さん(米子市)
・柄川俊也さん(米子市)
・樋口未歩さん(米子市)
・東森光良さん(米子市)
・岩本啓幸さん(南部町)
・太田千賀さん(岡山県)
・松尾信孝さん(長野県)
・平田美津子さん(京都府)
 
当選者の皆さん、おめでとうございます!
正解したのに惜しくも当選しなかった皆様には、ネイチャーセンター招待券とコハクチョウバッチをプレゼントします。
来年も初飛来日当てクイズを開催予定ですので、今年以上に多くの皆様のご参加をお待ちしております。

コハクチョウ第1陣飛来!

 本日、コハクチョウが米子水鳥公園に飛来しました。去年より1日遅い到着でした。
 コハクチョウたちは、長旅の疲れを癒すように水草を食べたり、眠ったりしています。
   
  
↑第一発見の9羽の群れ。2008年10月16日6:00
 
←その後も群れが合流し、13:30現在20羽が園内で過ごしています。いよいよ冬鳥の観察シーズン到来です。皆様のお越しをお待ちしております。

2008年10月15日水曜日

アリスイが飛来!!


今!!アリスイの飛来を確認しました。

水辺の米子水鳥公園で確認されるのは、初めての鳥です。

2008年10月10日金曜日

米子高専建築科の授業

  今日は、米子高専建築科の学生がアダプトプログラムでゴミ拾いをした後に、水鳥公園で校外講座を受講しました。
 前回は、米子水鳥公園に展示する椅子を作ってくれたのですが、今回は、水辺に美術館を設計するというテーマで、水辺の環境についての学習会が行われました。
 
 水鳥公園からは、指導員が中海の自然と、米子水鳥公園の設計理念、自然との調和策について講義しました。
 
 
 
 
 
 この講義を踏まえて、どんな美術館の設計ができるのか楽しみです。
http://www.sanin-chuo.co.jp/edu/modules/news/article.php?storyid=507000068
山陰中央新報2008.11.11

10月なのに暑い?

越冬のために続々と水鳥公園に集まってくるカモ達。でも、今日のカモ達の様子はちょっと変。みんな少し上を向いてくちばしを開け、ハアハアいっている感じです。
この行動は、真夏のカルガモによく見られます。汗をかけない鳥達は、こうすることで体にこもった熱を呼気から排出しているのです。
 
←オナガガモのオスが座り込んで「ハアハア」。
 
 
 
 
 
 
 

←マガモのオスも「ハアハア」。                                    
 
 
 
 
 
 
 
でも、もう10月。そろそろコハクチョウが到着するかという頃なのに、変ですね。そういえば、先日もコサギが水風呂に浸かっていましたっけ。
http://nakaumi.blogspot.com/2008/10/blog-post_5068.html

2008年10月6日月曜日

コサギの入浴シーン?

今日、ネイチャーセンターの前で妙な格好をしたコサギがいました。

これがいつものコサギ。長い脚で颯爽と浅瀬を歩きます。
 


 
 
 
 

←これが今日見つけた変なコサギ。まるで水風呂につかっているみたいです。
 
 
 
 
 
 

時々、アオサギやダイサギがこのような格好で水に浸かってじっとしていることがあります。暑い日に涼んでいるのかな?と思っていましたが、今日は涼しいのになぜ水に浸かっているのか謎です。

ゴズを釣って食べました!

昨日は、毎月恒例の子どもラムサールクラブの日でした。今回は、島根県とホシザキグリーン財団さんとの共催で「ラムサール条約と賢明な利用を語る会」を開催しました。

午前中は、水鳥公園のそばの承水路(中海)でゴズ釣り。マハゼ(ゴズ)、ウロハゼ、チチブ、ヒイラギ(エノハ)、ボラが釣れました。
 
 
 
 
 

釣れたゴズ(左)。右はウロハゼ。どちらもとってもおいしい中海の幸です。
 
 
 
 
 
 

昼食は、ゴズのてんぷらと宍道湖のシジミ汁、おにぎりです。見かけに似合わずおいしかったゴズに、こどもたちもびっくり。もちろん、1尾残らず完食。
 
 
 
 
 
 
午後は、中海・宍道湖でどんな遊びがしたいか、そのために何が必要かをこども達に遠慮なく発言してもらいました。「泳ぎたい」「透明な海底トンネルを作ろう」など、たくさんの率直な意見がでました。
 

 
 
 
この企画が、こどもたちにとって、とてもよい思い出になってくれたらいいなと思います。これからもおいしい幸が取れる中海・宍道湖を大切にしなければいけませんね。

2008年10月4日土曜日

秋の渡り鳥が続々飛来!

米子水鳥公園は、夜が明けるたびにカモ類が増えています。11月ごろまでカモたちは増え続け、最大1万羽くらいの大群になります。
 
←ネイチャーセンター正面の岸辺には、オジロトウネンの幼鳥がうろついています。
  
 
 
 ←ネイチャーセンター前の島には、いろいろなカモが集まってきて混雑しています。この中にシマアジが1羽まぎれていますが、分かりますか?
 
 
 
 

←マガン3羽とヒシクイ2羽も到着。マガンの初飛来は2日で26羽でした。ヒシクイは今季初認です。