2015年9月20日日曜日

放浪する幼いヒナと鼻血を出すカモ

今日も、前浜に何度もカワセミがやって来てくれました。
顔ぶれは昨日と同じく、オスの成鳥とメスの若鳥です。


こちらはオスの成鳥。

そして、こちらがメスの若鳥。

水面下を泳ぐメダカに狙いを定めて…。

目標をロックオン。突撃~!


メダカを頻繁にとらえて食べていました。
今日も見事なホバリングを目の前で1度だけ見せてくれました。


カワセミが頻繁に前浜にやって来てくれるのは、
池の水の透明度がとてもよいからかもしれません。
望遠鏡で前浜の浅瀬を泳ぐメダカの群れが鮮明に見えます。
こんなに池が透き通ったのは久しぶりです。


ところで、今日も前浜にカイツブリのヒナがいました。
何とこのヒナは、自分で池を泳いできて前浜に上陸し、砂浜を這っていたのです。
ということは、昨日のヒナも自力で前浜にやってきたのかもしれません。
このヒナは昨日のヒナとは別個体のようです。
ますます謎が深まりました。

どこかでヒナを育てていたカイツブリがいて、
その親鳥が死んでしまい、
残されたヒナが居場所を失い、さまよっているのでしょうか。


もう一つの珍事。
今日もシマアジが1羽いたのですが、なぜかくちばしが真っ赤でした。
不思議に思い、高倍率の望遠鏡で見てみると、
なんと両鼻から出血していました。
鼻の穴から流れ出た血でくちばしが赤く染まっていたのです。

このシマアジに何があったのでしょう?
かなり派手に出血していましたが、行動はいたって普通でした。
しばらく見ていると、やがて出血は止まったようで、
くちばしを染めていた血は池の水で洗い流されて元に戻っていました。
大事ではなかったようです。

以前、くちばしが真っ赤なヒドリガモを見たことがあり、
不思議に思っていたのですが、
この時もヒドリガモが鼻血を出していたのかもしれません。

ガラスに衝突した鳥が鼻血を出して死んでいることがありますが、
元気に活動している野鳥が鼻血を出しているのは初めて見ました。
こんなこともあるのですね。

珍事が相次ぐ米子水鳥公園でした。

(きりぎりす)