2017年5月28日日曜日

カルガモ親子が今季初登場!

今朝、今年初めてのカルガモ親子が現れました。
















昨年よりも1日遅い登場。ヒナが2羽しかいません。
これまでにトラブルに見舞われたのかもしれません。

今後、第2、第3と、新たな親子が次々と現れて、
親子の様子が観察しやすくなってきます。
ヒナの成長はとても早く、かわいらしいのは2週間弱です。
是非観察にお越しくださいませ。

さて、
今日は美保基地の航空祭で、
今年も水鳥公園上空をブルーインパルスが飛び交いました。
ネイチャーセンターの玄関前から、ショーの様子がよく見えました。




















































ブルーインパルスとヒバリ。


















一方、ブルーインパルスが飛び交っている下では、
モズが熱心にメスにプロポーズしていました。

オスがメスのとなりにとまって、様々な鳥の鳴きまねを披露します。
今日は、ツバメ、カワラヒワ、ヒバリ、コヨシキリ?
の鳴きまねをしていました。
メスはまんざらでもない様子でした。















こちらは、連れ合い?の羽繕いをしているオオバン。
分かりにくい写真で申し訳ございませんが、
奥の個体が手前の個体の首筋をくちばしでコチョコチョしています。
手前の個体は下を向いて目を細め、とても気持ちよさそうです。

以前、ヘラサギとクロツラヘラサギが
お互いに羽毛を繕いあっているのを見たことがありますが、
私が見る限り、オオバンはいつもお互いではなく、
片方しか羽繕いを受けていません。
この2羽の関係はよく分かりませんが、ほほえましい光景ですね。

(きりぎりす)

2017年5月25日木曜日

トンボ池のヌシ現る!

トンボ池のヨシ刈りをしている時、
この池のヌシに出会いました。
















ど~ん!
特大のウシガエルのメスです。
体長は15センチぐらいでしたが、
お腹が大きく張っていてボリューム満点でした。
















ヨシ刈りをしている私たちを横目にたたずむウシガエル。
おそらく、トンボ池の生態系の頂点に君臨している存在でしょう。

ウシガエルは、目の前で動くもので呑み込めるものは何でも食べてしまい、ため池の在来生物を食い尽くして生態系を破壊してしまうことがあります。
しかし、トンボ池ではヨシ刈り作業中に、ツチガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ニホンアマガエルがたくさんいたので、ホッとしました。

このトンボ池ではよく見かけるウシガエルですが、
幸いなことに水鳥公園内では繁栄していません。
このまま水鳥公園には侵入しないでほしいものです。

(きりぎりす)

トンボ池の草刈りをしました!!
















ボランティアさんと一緒にトンボ池の草刈りをしました。
水位が下がって来たので、今年は、ヨシが優占しています。

以前は、ヒメガマで覆われていたのですが、池も浅くなり
遷移が進んできているようです。













2017年5月20日土曜日

ダイサギが食べていたモノ

ネイチャーセンター前の浅瀬で、
ダイサギが何かを拾って食べようとしていました。
くわえていたものの大きさから、
ハゼの一種であるチチブでも捕えたのだろう、
と思って見たら、
ダイサギがくわえていたのはネズミでした。















現場環境からカヤネズミかと思ったのですが、
尾が短めで毛色が暗いので、ハツカネズミではないかと思います。
ダイサギがどうやってネズミを入手したのかは不明です。
自ら捕獲したのかもしれませんし、
木曜日夕方に行った草刈りの際に、巻き込まれて死んでいた個体を
拾った可能性もあります。











































今日は度々、季節外れのチュウヒが現れました。
まるでケアシノスリのような羽色の白い個体です。
よく見ると、右脚に金属の足環が付いています。

このように、水鳥公園で見るチュウヒは、
金属の足環が付いていることが度々あるのですが、
いつ、どこで足環をつけられたのか、
いつも気になっています。
どうにかして足環番号が読めれば分かるのですが…。















 片翼を傷めているコハクチョウは、今日も元気です。
この個体がどうやって水鳥公園を出入りしているのか、
いつも不思議でしょうがなかったのですが、
今日はその決定的瞬間を目撃しました。

予想通り、ヨシ原に分け入って上陸し、
クズの蔓に体のあちこちを絡めながら土手を登り、
土手の外側へと歩いていきました。
水鳥公園の外は何かと危険なので、
事故に遭う前に戻ってきてほしいものです。

(きりぎりす)

2017年5月15日月曜日

米子水鳥公園 Jr.レンジャークラブ報告 受賞の報告

 米子水鳥公園Jr.レンジャークラブは、愛鳥週間にあたり、2017年5月14日(日)に静岡県熱海市で開催された常陸宮さま御臨席の「野鳥保護の集い」において、
第71回愛鳥週間・平成29度野生生物保護功労者表彰・環境省自然環境局長賞を受けたことを伊木米子市長に報告いたしました。

 報告会には、鳥取県西部の13校の中学・高等学校から17名のメンバーが集まり、伊木米子市長に表彰状や記念の盾を見せながら野鳥保護の集いの様子や日頃の活動について報告しました。
 平成29度野生生物保護功労者表彰は鳥取県内の受賞者は14年ぶりであり、学生グループの受賞は、大変珍しいそうです。
 



 

今度はヘラサギがやってきた!

5月12日にクロツラヘラサギが現れたばかりですが、
今度はヘラサギが現れました。
















13:00頃に望遠鏡を覗いてみると、
500m先の島にいました。いつの間にやってきたのかな?
翼の先が黒く、昨年生まれの若鳥のようです。















しばらく様子を観察していたところ、
13:13頃に北西方向へと飛び去ってしまいました。
クロツラヘラサギの時と同様、ほんの束の間の滞在でした。
この時期のヘラサギ類の渡りは駆け足ですね。


長らく滞在していたシマアジは、15:00現在現れていません。
ひと月半も滞在していたので、そろそろ旅立ったのかもしれません。















その代わり、本日おすすめの鳥がこちら。
ムナグロの夏羽です。
完全な夏羽が現れたのは、この春初めてです。
水鳥公園に現れるのは、あまり美しい羽衣ではない個体ばかりなので、
美しい夏羽の出現は貴重です。
500m先から近づいてこないのが残念!

同じ場所にトウネン夏羽も10羽いますが、
遠すぎて20倍望遠鏡ではほとんど見えません。

ハマシギ夏羽は、ネイチャーセンター目の前の小島で、
31羽がひしめき合っています。

(きりぎりす)

2017年5月12日金曜日

クロツラヘラサギがやってきた!

本日14時過ぎに、クロツラヘラサギが現れました。

今日は500m先の島の岸辺で寝てばかりいるシマアジを、
臨時解説員のNさんが望遠鏡を覗いて探していた時、
突然クロツラヘラサギが視界に飛び込んできてびっくり!

















500m先の島から壊れかけの観察小屋前に
移動してきたクロツラヘラサギ。

このように少しずつ手前に移動してきて、
16:00現在は池の浄化設備横の池にいます。
→16:00過ぎに東へ飛び去りました。



















くちばしの表面にしわ模様があって、
首の付け根に黄色味を帯び、長い冠羽もあるので、
一見、成鳥夏羽に見えるのですが…。

















つばさを見ると、初列風切羽の先端が黒く、
若い個体の特徴が認められます。
確かに、成鳥と比べると黄色味が淡く、冠羽もやや短めに見えます。
目先の黄色斑も現れていません。
おそらく、第3回夏羽くらいだろうと思います。

ヘラサギ類の年齢を判断するのには、いつも悩みます。
ヘラサギやクロツラヘラサギの
各年齢ごとの羽衣が掲載されている資料があれば、
是非見てみたいものです。

















クロツラヘラサギについて歩くダイサギ。
よくみられる光景なのですが、
おそらくダイサギは、クロツラヘラサギが獲物探しをしているときに
逃げる水生生物を狙っているのだと思います。
つまり、一見仲良しに見えるけれども、
じつはクロツラヘラサギを利用しているだけ、ということです。

















クロツラヘラサギの撮影中に、私の目の前にやってきたヒバリ。
口にはクモがくわえられています。
巣で待つ我が子に運ぶのでしょう。
昨日、園内を大規模に草刈りしたのですが、
この個体の巣は無事だったようです。

ちょうど今頃は、あちらこちらで草刈りが行われていて、
その草刈り予定地ではヒバリが子育てをしています。
子育て中のヒバリの巣が、草刈りによって破壊されないことを祈ります。

さて、このクロツラヘラサギは、
いつまでいてくれるでしょうか。
シマアジのように長期滞在してくれたら嬉しいですね。
ネイチャーセンターの前にもやって来てくれるかな?

(きりぎりす)

米子水鳥公園Jr.レンジャークラブが表彰されます!

環境省記者発表 愛鳥週間にあたり、2017年5月14日(日)に静岡県熱海市で開催される「野鳥保護の集い」において、米子水鳥公園ジュニア・レンジャークラブが、第71回愛鳥週間・平成29度野生生物保護功労者表彰を受けることになりました。

 米子水鳥公園ジュニア・レンジャークラブは、平成21年より子供たちにより発足したボランティア組織です。鳥取県西部の中・高校生18名が集まっております。
 彼らは、小学生の間、米子水鳥公園が主催する「子どもラムサールクラブ」に参加していたメンバーで、中学生になったのを機に、子どもラムサールクラブで学んだことを生かして、水鳥公園の為にボランティアをしたいと集まってくれました。
 このたび、クラブの発足から8年を経て、長年の活動が評価され、静岡熱海市で開催されました第七十一回愛鳥週間「野鳥保護のつどい」において、野生生物保護功労者表彰・環境省自然環境局長賞を受賞しました。鳥取県関係者の受賞は、平成15年度「全国野鳥保護の集い」(鳥取県大山町開催)以来、14年ぶりの受賞となります。

日々の活動に感謝するとともに、お祝い申し上げます。
 
ジュニア・レンジャークラブの皆さん、
おめでとう!!









米子水鳥公園 ジュニア・レンジャーが管理するジュニアレンジャーの森

2017年5月8日月曜日

緑に映えるオオヨシキリ

3月に刈ったヨシ原は、新芽がグングン伸びてきて、
青々としたヨシ原がよみがえってきました。

















これまではヨシ原の周囲の樹上や
枯れヨシにとまってさえずっていたオオヨシキリが、
新緑のヨシにとまってさえずるようになりました。

オオヨシキリの枯れ草色の姿は、
枯れヨシ原にはすっかり溶け込んでしまいますが、
緑のヨシ原にはよく映えます。
やっぱり、オオヨシキリはヨシにとまってさえずらなきゃ
絵になりません。

















ヨシの生育とともに、
カルガモの巣は天敵に見つかりにくくなります。
それでもハシブトガラスは、毎日卵探しを怠りません。
一日数回、ネイチャーセンター正面の小島の上を
なめるように飛んで、チェックしています。
















シマアジは、午前と午後に一度ずつ、
ドーナツ島からネイチャーセンター正面へと出てきました。
今日は小島にあがってお昼寝をしませんでした。

午後に出てきたときは、ネイチャーセンターの真下まで接近して、
椅子に座っていたら死角に入ってしまうほど近かったです。
(上の写真は、500mm+APS-C一眼デジカメでノートリミングです)

そして、最後はドーナツ島へと帰っていきます。

4月1日から姿を見せているシマアジは、
同一個体かどうかは分かりませんが、
1か月以上滞在してくれています。ありがたいことです。

シマアジ観察には、夕方がオススメかもしれません。

(きりぎりす)

2017年5月7日日曜日

シマアジが昨日に続き正面の小島でお昼寝!















速報です。
14:10現在、
シマアジがネイチャーセンター正面の島でお昼寝中です。
全身をはっきり観察する絶好のチャンス!
(セイタカシギ付き)


















続報です。
14:40頃、シマアジはドーナツ島へお帰りになりました。
その際に、ネイチャーセンター目の前30mくらいを横切ってくれました。

昨日も今日も、だいたい30分程度、正面に出てきてくれました。

またまた続報です。
その後もシマアジは、15:30頃に再び正面の小島に上陸して、
同じ場所でお昼寝をはじめました。
途中、卵を探しに来たハシブトガラスに驚いて池に飛び込みましたが、
カラスが去った後に元の場所に戻り、昼寝を再開。
そのまま閉館時間となりました。

シマアジの行動パターンに変化が現れ始めました。
正面の小島をお昼寝場所として気に入ってくれたのかな?
それとも、そろそろ旅立つ前兆なのかも?

(きりぎりす)

フラッグ付きオオソリハシシギ続報!

4月14日にご紹介しました、
「CSR」と書かれたフラッグ付きのオオソリハシシギについて、
山階鳥類研究所から回答が届きましたのでお知らせします。

以下、山階鳥類研究所からの回答(一部抜粋)です。
********************************************************************************
この個体は2015年6月17日にヴィクトリア州のBarry Beach,
Corne Inlet (38d42mS/146d23mE)で標識され、
放鳥時1歳、足環番号は07370286でした。
この個体は、今回オーストラリア外で始めて観察されましたが、
オオソリハシシギは2歳を越えるまで越冬地を離れないそうなので、
今回が初めての繁殖地への帰還ということのようです。
********************************************************************************
以上です。
約2年前にオーストラリアにいた鳥が米子水鳥公園に現れるなんて、
すごいですね。
水鳥公園で見られる標識がついていない鳥たちも、
私たちの知らないところで世界規模の旅をしていて、
いまこうして目の前にいるわけです。
標識付きの個体の発見によって、
あいまいにしか分からない野鳥の渡りが、
具体的なものとして認識できます。

このように、標識がつけられた野鳥を発見した際には、
標識の色や配置、文字を読み取とれる証拠写真を撮って、
山階鳥類研究所に報告すれば、貴重な記録となります。
皆様も、標識付きの野鳥を発見したら、
ぜひ山階鳥類研究所へお知らせください。

山階鳥類研究所HP「足環など標識のついた鳥を見つけたら」
http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html#ashiwa

(きりぎりす)

シマアジが目の前にやってきた!
















今日は、池がカモでにぎわっていました。
いつもならキンクロハジロが主ですが、
今朝はスズガモの方が多く、珍しい風景です。















スズガモたちは、午後に続々と飛び去って行きました。
次の目的地に向けて旅立っているのでしょう。
やっぱり水鳥公園は渡り鳥たちの道の駅なんだな、と実感する光景です。
















毎日顔ぶれは変わりますが、シギ類は今日も見られました。
ほぼ一日中、ネイチャーセンター前の小島に
ウズラシギとソリハシシギが群れていました。

















シマアジは雄1羽が滞在中。
あいかわらず、ドーナツ島に居ついていますが、
今日は16:30頃、ドーナツ島から出てきて
ネイチャーセンター目の前にやってきました。















そして、前浜中央の小島に上陸。
今季のシマアジがこの島にあがったのは初めて見ました。
普段は枯れヨシ越しにしか見えませんが、
全身丸見えです。
















島の上で春のシギ類に囲まれるシマアジ。
今の旬な鳥が小島の一角に集まっている、贅沢な風景です。

そして、約30分間島の上でくつろいだ後、
ドーナツ島に帰っていきました。

このように、ごくまれではありますが、
シマアジがドーナツ島を離れて目の前にやってくることがあります。
この場に居合わせたお客様はとれも幸運です。
















妙にカルガモが騒ぐので何かと思ったら、
ネイチャーセンター前浜に猫がいました。
水鳥公園には、もっとも居てほしくいない生き物のひとつです。

今日見られた春らしい鳥は、
・アオアシシギ 4羽
・ハマシギ 18羽
・ウズラシギ 6羽
・セイタカシギ メス2羽
・ソリハシシギ 6羽
・シマアジ オス1羽
でした。
これらを含め、36種類・600羽見られました。

(きりぎりす)