2017年8月11日金曜日

オオバンの巣が襲われた!

8月6日の出来事です。

この日は、朝からオオバンの巣に親鳥がいませんでした。

午後になっても親鳥が巣に戻らず、
どうしたのかな、と思っていたら、
16:40頃、何とオオバンの巣にチュウヒが舞い降りました。
巣の卵を狙っているのでしょう。

すると、どこからか親鳥が大急ぎで巣に戻ってきて、
チュウヒを懸命に威嚇しました。
普段は片親しか見かけませんでしたが、
この時は両親でかけつけて大声で鳴き、
水を跳ね上げてチュウヒを威嚇していました。
















チュウヒを威嚇するオオバンの親鳥。
写真中央右寄りのヨシの陰にチュウヒがいます。

















親鳥の迫力に圧倒されたのか、
チュウヒは飛び去りました。
卵をくわえておらず、くちばしも汚れていないので、
卵の捕食は未遂に終わった、と願いたいです。
巣内の卵の安否が気になります。

それにしても、チュウヒが巣を襲うとは驚きました。
チュウヒはふつうはこの時期にはおらず、
いても稀に現れるだけなので、
巣を襲うとしたらカラスかイタチだろうと思っていました。
予想外の天敵の襲撃でした。
















チュウヒが去った後も、興奮が冷めない様子の親鳥たち。
しばらく巣のそばをウロウロしていました。


そして、台風の影響で風雨が強まった7日、8日を迎えましたが、
オオバンは巣に戻って、嵐の中で抱卵を再開していました。
どうやら卵は無事だったようです。
嵐を乗り越え、今日も抱卵を継続しています。

どうか、鳥取県初の繁殖が成功することを祈ります。

(きりぎりす)